2008年03月13日

コスプレした萩原流行が人を号泣させる話

先日、ふと、NHK教育テレビにチャンネルを合わせた。
すると、俳優の萩原流行さんが、ネコの着ぐるみを着て、なにやらしゃべっている。

その、あまりにありえない光景に、私は失笑してしまうところであった。

「時代は変わった、と思ってはいたが、
 天下のNHK、その教育テレビも、時代の趨勢には勝てないのか」と
心で溜め息しつつ、チャンネルを換えようとしたのだが、
どうも、様子が違う。

そう、萩原さんは、絵本100万回生きたねこ」を朗読しているのだ。
Wikipedia「100万回生きたねこ」

発刊間もない頃、私もこの絵本を読んだ覚えがある。
いかんせん、幼稚園に行くか行かないかの幼児であったから、
ストーリーを覚えることはできても、それの意味するところは分からなかった。
それよりも、ワハハ、と笑える内容の絵本を好き好んでいたものである。

しかし、この絵本、子供よりも大人に高い評価を得ていると言われることもある、
名作なのだ。子供の時にはなんとも思えず、「つまらない」部類のはずだったものが、
いま、こうして萩原さんの朗読を聴くと、それぞれのページが思い出されてくる。

記憶に深く焼きついていたことにも驚いたが、
何だろう、それ以前に、不覚にも涙ぐまずにおれなくなってきたのだ。

人が感動の涙を流すときって、どんなときだろう。
これはおそらく「邂逅」から来たものだろうか。
難解なパズルが解けたときに得られる感動とも違うようだ。

番組はとうに終わっており、テレビのスイッチも切っていたのだが、
結局、自分はどうして泣かずにおれないのか、
それが分からないでいる自分にまで泣けてきてしまった。

そして、「これっぽっちと言えば失礼かもしれないが、これほどのことで涙ぐむなんて。
自分には、もっと直接的に、感動すべきこと、感謝すべきこと、悩むべきこと、
悲しむべきこと、泣けてきて当然なことがあるではないか。
それには一滴の涙も流していないではないか」と猛省を迫られ、
余計に泣けてきたのである。

そして、「人が感傷的になるのって、結構簡単なんだねー」という
捨てゼリフともつかぬ感想とともに、またテレビをつけ、チャンネルを換えたのだった。

「ラジかるッ」に。

(人の気持ちって、長続きしないものですねー?????????i?????U?????j。)
posted by クニ at 12:26| Comment(3) | TrackBack(0) | テレビ番組
この記事へのコメント
100万回生きた猫は、私が、高校生の時にお見舞いに、書道の先生から頂きました。絵本の中では、一番すきです。次が、とべバッタ。みつばちマーヤの冒険。てぶくろ。
この間、子供が大きくなったからって、絵本が、捨てられそうになりました。あぶなった!
その影響で、ねこがもっとすきになったのかもしれません。クニさんを育てたおかあさん、かわいくて仕方ないでしょうね。長男が、ふざけて「てぶくろ」を読んでくれました。彼が、子どもの頃、声がかすれるほど、読んであげてたからかなあ。でも、中学3年
生の息子に絵本をよんでもらうと、うれしいやら、はずかしいやらでした。


Posted by なおたん at 2008年03月13日 19:42
なおたんさん、声がかすれるほど読んだ絵本を、逆に読んでもらえるのは、感動ですね。

小さいときにどのような絵本に触れるかは、とても重要なようです。
誰もが、好きな絵本の1冊や2冊、丸暗記するそうですから。

そう言えば、クニも、丸暗記した絵本が2冊ありましたね。
言葉の意味が分からないところもそのまま覚えて。
「ありさま」とあるのを、虫の「アリ様」だとずっと思っていました。
Posted by クニ at 2008年03月14日 12:28
そういえば、長男は、かわいそうな人をみてると、助けてあげようという気持ちが強いです。
Posted by なおたん at 2008年03月14日 20:38
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